173.あの場所は今 11「楊弓場・金的銀的」 20210215
居眠り磐音 江戸双紙 「あの場所は今」 11
「楊弓場・金的銀的」
磐音が一時期用心棒をした矢場です。
「金的銀的」の場所が出てくるのは
第二巻 寒雷ノ坂 第二章 88~89ページで
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これが両国橋である。
―中略-
東詰の水垢離場(みずごりば)前に間ロ五間の矢場を構えていた。
なかなか本格的で、八間ほど先に土塁(どるい)が設けられ、大小の的が並んでいた。
―中略-
「親方なら水垢離場で煙草を吸ってるよ」
と教えてくれた。
両国東広小路の水垢離場は、大山参りに行く者たちが斎戒沐浴(さいかいもくよく)して身を清めるところだ。
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とあります。
下の「江戸の町」の解説によると 「水垢離場」は両国橋東詰南側にあった とあります。
とすると 「金的銀的」も 両国東広小路の南側にあるように思えます。
ところが 吉田喜久雄さんの労作「『居眠り磐音』江戸地図」には 「金的銀的」は両国橋東詰の北側に描かれています。
「金的銀的」が両国橋東詰北側にあると 東詰めの水垢離場前とは言いにくいのでは? 広小路を両国橋の幅分横断して煙草を吸いにいくのはちょっと遠いのでは? と思ってしまいました。
「金的銀的」が両国橋東詰南側にあれば辻褄が合うのに と思ってしまいました。
「金的銀的」が両国橋東詰の北側にあるのか南側にあるのかは 「イワネ」には書いてなさそうなので 吉田さんの地図に南側あるように描いてあれば めでたしめでたしだったのですが、・・・、まいいや。
実は あの場所の今を撮りに行った時には 吉田さんの地図を頼りにしていたので (旧)両国橋東詰北側の写真を撮ってきてしまいました。
吉田さんの地図の「金的銀的」の場所は 相対的ですが 下の写真の角の空き地と右側のビルの場所と言えそうです。
両国橋が移ってしまったので 金的銀的の前の道は 広小路とは言えない普通の道路になっています。
今度行くときには「ももんじ屋」の今の場所の写真と 両国橋東詰南側の「金的銀的」があった方が辻褄の合う場所の写真を撮ろうと思っています。
(01911)
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