居眠り磐音・自問自答

「あれこれ」書きたいのですが、・・・、たぶん、・・・、ずっと「居眠り磐音」一辺倒!

184.居眠り磐音におもうこと 2 20210428

「強くなければ・・・ 優しくなければ・・・」 

テレビにつられて  佐伯泰英・書き下ろし長編時代小説「居眠り磐音 江戸双紙」双葉文庫)を読み出した 奥さんにつられて 僕も読み始めました。
奥さんと二人 磐音にはまりました。

本の表紙に「書き下ろし長編時代小説」とありますが 僕は そんなもんじゃない! と思っています。

確かに 初めのうちは 江戸に出てきた磐音の 江戸で生活をしている中での話です。
各章ごとに 話が終わるような いわゆる オムニバス物語と言えます。これだけなら 鬼平** とか 伝七** とか 大岡** とか 銭形**(←古っ!) とかと同じで 江戸時代のいろんなお話 ってことになります。
これなら 時代小説です。
でも 家治が 日光社参を強行(?)するあたりから 世嗣の家基が話に加わり 田沼意次の陰謀(?)に話が展開して さらには 佐野善左衛門や 松平定信が ってことになると 単なる「時代小説」ではない 「歴史小説」と言いたくなります。
そのような歴史の中で 磐音が その時代に生きている人たちと 深くかかわって 生きていく、・・・、いいなぁ。
で はまっちゃったわけです。

奥さんも 「後ろの方がいいね~ 面白いわ 引き込まれる」と言っていました。

前にも書きましたが 登場人物(もちろん磐音の側にいる人たちですが)が みんな優しいところが好きです。
特に 磐音ばかりでなく 磐音の周りの人たちが 人の悪口を言わないのが 目下の人たちを褒めるのが 相手を立てるのが 好きです。
前にも書いたはずですが これって 作者・佐伯さんの人柄なのかしら? と思ったりします。

考えてみれば 磐音が人にやさしいのは 強いからかもしれません。
昔 コマーシャルにありましたっけ 「強くなければ・・・ 優しくなければ・・・」って。
磐音は 43巻 徒然ノ冬 第4章 大つごもり」222pで

「鵜飼百助様の研ぎを極めるのは並大抵のことではござらぬ。
修太郎どのは時に姉の早苗どのに泣き言を言うてくるやもしれぬ。
そのときはきつい言葉で追い返すのではのうて、なにか一つ、成長の証を見付けてな、褒めてやりなされ。
自らが望んだ道、われらも気長に見守っていこうではないか」

と言っています。
そんなことを言っている そして 実践している 磐音が好きです。

奥さんにつられて とりあえず通読 磐音と闘った人たちを拾い出すのに再読 各巻各章の登場人物を記録しながら再再読 各巻各章の登場人物の記録を確認しながら再再再読 「あの場所は今」のネタ作りのために拾い読み をしていますが、・・・、飽きません。
読むたびに 大袈裟ですが 感動しています。
奥さんがはまった 「磐音」だからかもしれません。

お薦め本です!

 

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